== CPU劇場 ====================================
折ったピンはどうなったー?!

総集編


その1 CPUは復活しなかった!

Akiaのノートパソコンを買って1年あまりで液晶を割ってしまいました。大ショックです。電話でAkiaのサーポートセンターに聞いたところ、液晶交換だけで10万近くするそうでしたので、いずれ復活させようと思い、しばらく眠ってもらうことにしました。



ある日眠らせていたAkia号のHDDに大事なデータがあることに気づいて電源を入れたところ、なんか挙動不審です。見たところバックアップバッテリーがへたっているようです。交換しようと思って分解してみました。





あれっ、CPUがありますがソケット370です。ノート用のちっこいCPUだと思ってましたが・・・




切り取って拡大。PentiumV800Mhzです。

これを眠らせておくのは勿体無い話です。見たところ取り外しできるタイプのようです。そこでマイナスドライバを使って脇にあるスペーサーを取り外して、CPUを横にずらしました。そこからゆっくり持ち上げて外していきます。かなりおっかなびっくりでしたが、ようやく外せました。と、そこで裏返してピンを見たところ・・・









うぎゃ〜!!!!!



ピンを1本折っちまったぁー

もう頭の中真っ白けです。しかもきれいに根元からゴソッと取れてます。どどどどうすんのよ〜!!!


しゅしゅしゅ修理じゃー!!

はんだごての電源オン。はんだも念のため2種類用意します。でも分かっていたんです、無理だろうって・・・。でもあきらめ切れないこの気持ちをどうにかする意味もあって、はんだ付けチャレンジです。(まるで愛の告白のようだね。ウヒヒ)



やっぱり無理でした。CPU自体にはんだが乗りません。表面張力よろしくはんだはボール状になって転がってしまいます。仕方ありませんが・・・

このCPUは廃棄処分決定!  同時にAkia号の復活も断念!(したくないっす!)

チッキショー!PentiumVだよ、PenV!しかも800Mhz! まだまだ使える石なのに〜!

もうだめなのかな〜・・・・・


その2 誰かが囁いた!「大丈夫かもよ・・・」

ネット上を徘徊していると以下のような書き込みを発見!

「CPU外周のピンは電源関連の信号もしくはアースの可能性があるので折れていても大丈夫の場合がある」

もしかしたらたなカブの”PentiumV800”も大丈夫なのかも・・・・。早速試してみることに。



試すのはデスクトップの1台で、普段は使用していないのだけど色々と実験するマシン。Windows2000で動かしています。使用していたPentiumV700MHzを取り外して”800”の方を装着。マザーボードは台湾の超有名なメーカー、ASUSの815Eチップセットです。

ドッキドキです。うまく動いたらどうしよう・・・狂喜乱舞カモ・・・


さあ「輝け!狂ったダイヤモンド・・・じゃなくて、蘇れ!ペン800」


とりあえず取り外しが簡単なCPUクーラを装着しておきます


電源のボタンを・・・押します・・・(ドキドキ)

BIOSが立ち上がります「いいぞいいぞ」

カリカリカリ・・(ハードディスクの音)












しぇげなべいべー!!!
(内田裕也風ではなく、ポールマッカートニー風に)

動・き・ま・し・た・(涙)



でもすっごく不安です。なんで動いてるの?



調査

ここは面倒くさがらずに調査してみました。まずはintel社のサイトからデータシートをダウンロードして、ピンアサインを見てみることにしましょう。


たなカブはハードウェアに関してド素人なので、電子回路とかチンプンカンプンなのですが、intel社のCPU資料などはとても親切に書いてあるので見ていて面白いです。

ありました、Coppermineのデータシートから一部抜粋です。


この下から8番目のピンを折りました。





拡大図。


一覧表で確認してみます。すると・・・・





この赤く囲った部分が折ったピンです。なななんと、

「Reserved」ではないですか!

Reserved for future use ですから「いつか使うことがあるかもしれないぜ〜、でも今は使ってないんだぜ〜」という事です。


ううっ、なんたるサンタルチア! このピン何も使ってないのね・・・でも


よかったポ

これで安心して眠れます。



まとめ

今回のドタバタは良い勉強になりました。でもCPUのピンは2度と折りたくありません。なので、ASUSのマザーからは取り外さずにこのまま使用していきます。



順調に稼動中のペン800。モニターは普段メインマシンに繋いでいる液晶モニター、I/Oデータ社製15インチ。




代わりにリザーブに回ったペン700(一番左)。真ん中はジャンク(1500円)で買ったのに正常動作しているセレロン667。すごく儲けた気分。一番右は富士通のデスクパワーから外したペン100。残ったデスクパワーは知人にあげちゃいました。


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資料
Intel Corporation
http://www.intel.com/index.htm