Akia製ノートパソコン復旧顛末記

霧島を復活せよ!!




Akia Tornado 8000 Series PentiumV800MHz TFT14.1

見事に液晶が割れてしまったAkia号、改め”霧島”。
結構愛着のあったノートパソコンなので廃棄処分にはしたくないのだ!!

悲しいことに、分解している最中にCPUのピンを折ってしまいました。とほほ・・・



Akia(アキア)号あらため、「霧島」の復旧にいよいよ着手することにしました。

が、その矢先にショックな事態が! いつのまにかAkiaの秋葉原直売店兼ショールームがなくなっている! 霧島はここで買ったのに、いよいよAkiaもPC市場から撤退なのか!

よく行く秋葉原のパーツ屋の店員S君に聞くと「みんな撤退よー、だって全然売れてないもの・・」(S君はかなりおかまっぽい青年ですが、いいヤツなんです)

S君の話は後ほどにして、とにかく全て自力での復旧とならざるを得ません。CPUはリザーブにまわっているPentiumV700MHzをあてがうとして、問題は液晶です。各メーカーが勝手に規格定めているので汎用品なるものが存在しない世界。




これを見てください。いったいどこのメーカーのものか判ります? もうお手上げ状態です。それでもあきらめるわけにはいきません。そこで、秋葉原で怪しいお店をまわってみることにしました。何か有効な情報なり液晶パネルなりが手に入るかもしれません。

そこで、まだ1度も行ってない怪しい液晶のお店に行きました。(店名は伏せます。あまりお勧めではないので)場所は”Q”のつくジャンク屋(すっかりメジャーなジャンク屋になりましたが)の奥まった場所、末広町に近い所です。店内に入ると大陸系の言葉が飛び交ってます。暗い店内の奥に液晶パネルが並べた棚がありました。手にとって見ていると大陸系のオバサンから怒鳴られてしまいました。それも大陸系の言葉で・・・

たなカブは日本人なので理解できませんが、「そんなにいじってるんじゃぁないよ!このすっとこどっこい」と言っているのでしょう。仕方なく見ているだけにしました。すると、日立製の14.1インチTFT液晶パネルを発見しました。ん〜、これはどうなのだろうか? 迷いました。そんなに安い値段ではありません。ただ、少なくともヤフーオークションでよく出ている、ばかばかしい値段より安い値段です。買ったら最後、返品は元より規格が合わなくとも壊れていても泣き寝入りするしかありません。

どうしよう・・・・



とか思っているうちに・・・

買ってしまいました。
なんてリスキーなんだ! ジャンク好きもここまで来ると病気です。

急いで帰って見てみます。少なくとも割れてはいないようです。


結構きたないのでアルコールでふきふき・・・

アルコールは意外と重宝します。お掃除に大活躍してくれます。

でも飲んだりしたら大変なので、子供が触らないようにしないといけません。

早速買った液晶パネルを取り付けてみようかなっ、と・・・・・



だめポ!(T T)

ケーブルのコネクタ形状は見事に一致しましたが、位置が全く合いません。とどかない・・・・・・



だがあきらめないぜ! 今度はコネクタとケーブルをどうにかします。まあ、ケーブルは自作してもいいと思いますが、コネクタはどう見てもその辺で売っているとは思えないものです。

ちなみに”Q”のつくお店で買った液晶ジャンクのコネクタは形状が一致していますが微妙に大きさが違います。どうやらMacの液晶のようです。というわけで2枚で200円の投資はムダでした。(なんか”Q”のつくお店値段高くないか? 完動品保証付っいていっても結局返品に応じる訳ないのだから値段安くしろよなぁ〜)


そんなある日、デスクトップマシンのモニタ繋いでハードディスク操作しようとしていたら、

動かない!


突然どうしたんだよ〜



霧島が動きません。電源を入れても画面が映りません。どうしてなのだー!!!!!! 試しにメモリを入れ替えてみましたがだめです。しかも・・・、

元々入っていたメモリまでいかれてるよ〜



オーマイガーーッ!!!
逝ってしまったKing Maxチップのメモリ。128MPC133

ショックのあまり体調まで崩してしまいました。液晶もダメでマザーボードまでダメになれば、もう復活はほぼ絶望的です。これで諦めれば、これまでの投資と霧島にかけた情熱が無駄に・・・・













気晴らしにヤフーオークションでも覗いてみるか・・・

ダメ元で”Akia”と検索してみます。こんなマイナーなノートパソコン売りに出すヤツいないよな〜と思っていたら


Akiaの抜け殻ジャンクが出品されているではないですか!!

もう予算なんか気にしている場合ではありません。少々値ははりましたが見事に落札!!

まだ神は見捨てていなかったかー!!



出品者によるとある日突然動かなくなったとのことで、取り外し可能なパーツは全て取り去った後だそうです。まあ、液晶が生きていればどうでもいいことなのですが。気になるのでとりあえず分解してみました。何か動かない原因がつかめるかもしれません。




なんだコリャ! 焦げた跡があるぞ!

液晶コネクタの本体側カバーですが、焦げ付いた跡があります。


急いで本体のマザーボードを見てみると・・・



うわっ、チップ型のヒューズが発火した跡じゃ〜
(もしかしたら抵抗かもしれないです)

周りに燃えカスが付着していたので取り除いてお掃除しました。でもこれどうしよう・・・



とりあえず、部品取り付けて電源投入してみます。どのような症状が出るのかを見てみましょう。


まずはハードディスク取り付けて。

かなり前に買った20GBの日立製です。

向って左側の手前に取り付けます。
次はCDドライブを装着。こちらはハードディスクの奥のスペースに取り付けます。


CPUカバーをして、キーボードを取り付けます。手前右側にバッテリが入ります。




タッチパッドのケーブルを挿して、ふたを閉めます。




液晶パネルを取り付けてとりあえず、仮組み終了。



まあ、期待はしてません。焦げたチップをはんだで取り替える作業しないとまともに動かないと思います。が、とりあえず、電源を投入してみます。




げっ、動いたぞ!

謎が謎呼ぶAkiaのパソコン。チップが焦げてるのに何故に動くのだ?



とりあえず、動いたのでよしとしましょう。

もし不具合が出るようならまた考えましょう。多分クロックアップあたりをしなければ問題はないと思います。


それはそうと、一応BIOSの確認をしてからリカバリをかけましょう。

と、見てみたらCPUのクロック数が間違って認識されている。何故?
(元々は1GHzが搭載されていたタイプのようですが・・)




本当は700MHzなのに・・・


ともあれあっさりと復活!


まとめ

復活したとはいえ、本体が別物なのでいささか不満もあります。チップが焦げていたりCPUの認識が違っていたりとまだ不十分ですが、ぼちぼち改良(改造)していきましょう。とりあえず今回はこっこまでにします。


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